世界の海からこんにちは


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メキシコ・ラパス
M/V Valentina_Socorro Islands -FEB 14, 2014 DEPARTURE
2014.03.27

今回はタイからのお客様御一行をご案内してまいりました。
前回のクルーズ同様に、ソコロ島は海軍演習が続いており、残念ながら、訪れる事が出来ません。
とは言え、お天気、海況ともに、とても良好なままでの出航と相成なりましたので、自ずと期待感が高まります。


クルーズ前半は、サン・ベネディクト島にてチェックダイブに最適なラス・クアビタスからスタートいたしました。
ラス・クアビタスでは、いつものようにランゴスタ(イセエビ)が、至るところで暮らしています。
人に採られる心配がないせいか、隠れずに実に堂々としたもので、小心者の私も見習いたいところです。
ちょっと遠目にハンマーヘッドシャーク、そしてマンタが合計3枚、訪れてくれました。
1枚のマンタに夢中になっていると、私達のすぐ後ろにもう1枚が、、、ソコロクルーズでのダイビングでは、いつなん時でも360度に目をやる必要がありますね。
そして2本目以降、ポイントを移してダイビングを計画していた矢先に、ザトウクジラがバレンティーナ号と岸近くの間に出現。
その距離、そして、海面での雰囲気から、急遽予定を変更して、インターバルから2本目のダイビングの時間もつかって、ホエールスイム(シュノーケリング)を実行、2艇のディンギーに乗り込んで早速出発。
なんとまあ、私は、よりによってタンクチャージ番だった為、寂しくお留守番。。。ぐぅの根も出ない気分です。。。
ラス・クアビタス近くから、ザトウクジラの様子を伺いながら午後ダイビング予定でしたザ・ボイラー付近に向かいつつ、ホエールスイムのベストチャンスを伺ってると、ザ・ボイラー沖でもザトウクジラの親子が!
そして、バレンティーナ号に帰ってきた時、皆さんハイテンション、、、、「やったよー!」
水面でのブリーチングの瞬間から、水中での様子まで、皆さん楽しんでいただけました(繰り返しますが、私、タンクのチャージ番です。。。)

ポイントを変えたボイラーでのダイビングでは、定番?の一連のマンタさんがグルグル周回、こちらが触れないように、距離を保とうとしても、マンタさんの方から寄って来てしまう嬉しい悩みです。 マーキーな潮上の中層を狙って少し泳ぎだすと、ハンマーヘッドシャーク。ただ、残念ながら踵を返すのが早い個体さんでした。
本日最期のダイビングでは、やはり中層の同じエリアにハンマー個体。 マーキーなところを狙ってる分だけ、先程よりも近い距離で、長めの時間見ていられました。また、耳を澄ますと、ザトウクジラの親子と思われる鳴き声も届いてきました。明日もザトウクジラ、ひょっとして、ひょっとするかなぁ。

水温:24〜25度
透明度:10m〜20m


クルーズ前半〜中盤にかけては、場所をザ・キャニオンに移しました。
朝一番は、西からの流れでしたが、調査ブイのある根で、ハンマー4匹。 どれも体の大きな個体達で、テンションup!
砂地側を探し始めると、やはり体の大きなハンマー1個体。
今回、ザ・キャニオン付近に居るハンマーの群れは、ヘルスエンジェルみたいに、ゴツイ奴らなんですかね?
2本目の時間帯では、満潮の潮止まりに当たっていたせいもあるのか、流れが完全に止まってしまっていました。 
根の上での大物待ちを諦めて、ハンマー捜索の旅を開始。
西側の縁に到達するかどうか付近の砂地で、ハンマー3個体。 やっぱり今回も体がとても大きく迫力があります。
マンタのクリーニングステーションに戻って安全停止に入りました。 大きいWahoo(カマスサワラ)と遠目でしたが表層近くの浅い水深にハンマー2個体を見る事が出来ました。
ランチ中に、ザトウクジラが近くまでやってまいりました。 母子ではないので、寄るのは難しいかもしれませんが、チャンレジしない事には成功は決してありません。
そこで、取り急ぎ(音を立てずに且つ迅速に。といいうのが難しいところですが)ホエールシュノーケリングの用意を開始してディンギーに乗り込みました。
幾分と海上でディンギーのエンジンを止めて待機しましたが、無念タイムアップ。
午後のダイビングでは、潮は強くないものの、ちょっと複雑で、エリアによって、色んな方向から流れが入り込んでました。
そのせいか、透明度が落ち濁った感じに。 それでも、ハンマーヘッドシャーク、シルキーシャーク、そして、マンタは全てのチームが見る事ができました。
特にこのマンタは、私達のチームは十分に楽しませてもらったと思い、その場を離れはじめても、ずっとずっと付いてきます。
ひょっとして、なつかれちゃった!?
岸近くにアンカリングしていたバレンティーナ号に戻ると、ダウンバーストが発生して風が吹き込んで肌寒かったですので、温かいチョコレートドリンク(ミロ味?)を用意してダイバーの帰りを待っていてくれたのが、とても嬉しかったですね。
その後のダイビングでも、西側のドロップオフ縁で、ハンマー遭遇。 やはり体が大きく、何度も何度も繰り返してやってきて、とても近距離で見る事が出来ました。

水温:24〜26度
透明度:10m〜15m


クルーズ中盤〜後半は、クルーズのハイライトであるロカ・パルティーダにやってまいりました。
今回のクルーズでは、他船とポイント日程が被る為、船同士で連絡を取り合い、お互いのタイムスケジュールに時間差を設ける事になりました。
1本目はロカ・パルティーダを1周して、潮当たりや魚影の良いところを確認してみました。
北エリアの岸寄り深目にてガラパゴスシャークが渦を巻くような群れを成していました。
南エリアの岸寄りでもまた、ガラパゴスシャーク、シルバーチップのリバーが見えました。
すこし岩肌から離れて捜索をしてみますと、今度はなんとハンマーヘッドシャークが、ガラパゴスシャーク、シルバーチップ、ダスキーシャークと一緒に軍団を成していました。
私自身、ハンマーが他のシャークと入り混ざって群れているのと遭遇するのは初めてでしたので、これには非常に驚きました。
また、安全停止からディンギーのエキジットまでシルキーシャークが2匹ずっと付いて回ってきてました。捕食モードでは無さそうでしたが、ちょっとだけ映画ジョーズのテーマソングが頭によぎったのも事実です(笑)
幸先の良い1本目に調子に乗った2本目ですが、流れは強くなってくれているものの、あれれ、さっきまでのガラパゴスやハンマーはどこ行ったの?って感じで、さっぱりな前半25分間でした。 それでもフラットな岩のバルコニーでは、10匹以上もの小ホワイトチップが密集してくつろいでました。
ハンマーの可能性は薄いかもしれませんでしたが、それでも一番雰囲気のある魚影のエリアでしつこく粘っていると、カツオの群れと、時折キハダマグロがやってきました。
そこで試しに、キハダが出入りしてた方向に針路をとり水深を落してみますと、やりました!
ハンマーリバーと遭遇できました。 
しかも、彼らは逃げないどころか、水深を上げながら、どんどん岸寄りに寄って集まってきました! 一方通行ではなく、双方向から集まってきます。逃げるのではなく、集まってくるのですから、驚きです。70匹まで数えてたのですが、他の魚影も邪魔して数えづらい、数えづらい!
結果的には、安全停止に入るまでの長い間、ハンマーにまみれる事ができたダイビングでした。
それにしても、ダイビングの前半ではどうなることかと思いましたが、数、距離、滞在時間、ロカ・パルティーダの海の凄さを垣間みれたダイビングとなりました。
そして2本目から上がってきますと、今度はザトウクジラ出現との事。
も〜忙しいなぁ、と嘆く間もなく、ホエールスイムに出発。
テイルまでは、まだちょっと距離はありましたが、3頭のザトウクジラと泳ぐことが出来ました。
続きましてのダイビング3本目、アジが潮上から潮下に流れるように群れていたので、少し雰囲気が良くなるのを待ってみますと、
キハダマグロ。「ふむふむ、良い頃合いじゃの」と、水深を落して岩肌から離れてみますと、
あれまー、今日は本当にラッキー。 予想通りではなく、予想以上にハンマーが当たりました!
出始めは、大人しいものの、出てくるわ出てくるわ、あっという間にハンマーに囲まれてしまいました。
優に100匹オーバー。 四方八方にハンマーがいる為、グループ皆がそれぞれ思い思いの方向で異なるハンマー群を見ています。
うっかり、ハンマーに夢中になってしまいますと、水深は落ちるは、グループはちりぢりになるわ、ガイド泣かせな状態になります。
皆さん、水深はしっかりキープしていただけてるものの、横長に間延びしてしまいました。 5分ちょと様子を見守っていましたが、視界の限界域に近づいてきましたので、安全には背をかえられません。一度皆全員に集まってもらい、岩肌に戻りました。
大変恐縮ですが、皆様の協力無しには、長く安全にハンマーを見ていただく事が出来ません。
ハンマー発見後こそ、くれぐれも注意が必要です。 ダイブコンピュータでしっかり水深チェック、そして、ガイドと他のメンバーから離れてないか、バディ同士で定期的に確認し合いましょうネ。
水深の浅いエリアでは、合計で7匹大きなキハダマグロが元気良く動き回ってましたので、安全停止中も飽きることがありませんでした。
それにしても、本日はハンマー三昧な、なんとまあ贅沢なロカ・パルティーダ滞在となりました。

翌日もロカ・パルティーダ。本日も他船とタイムスケジュールを調整してダイビングに臨みます。
1本目では、まずロレンソチームにハンマー大群が当たり、2本目にはペドロチームがハンマー大群。。。
本日私のグループでは、ガラパゴスやシルバーチップの群れは見れるのですが、肝心のハンマーが一向に出て来てくれません。。。
言い訳になりますが、ガラパゴスやシルバーチップの群れ、おっきいキハダマグロは見れてるんです。 結果から言いますと、3本目もハンマー外しました(泣)
それでもダイビングとしては、とても楽しんでもらえたかと思います(←やっぱり言い訳)
エントリーするとキハダマグロ2匹が喧嘩? 噛み合ってるシーンを目撃できたり、
上にも下にもガラパゴスシャーク。 見上げるガラパゴスシャークは、まるでブルシャーク!?ってくらいゴツイ体をしてました。
また、ロカ・パルティーダでは珍しいマンタも登場。
最後に安全停止中には、またキハダマグロ2匹が追いかけっこ&ダイバーの背中にかくれんぼ?する戯れ具合。
バレンティーナ号に戻って、ロカ・パルティーダから離れ始めると、お別れを言うかのようにザトウクジラが近くでブリーチングをしてくれました。
「また来るからね〜」

水温:25〜26度
透明度:25〜40m















報告者 ロレンソ、ペドロ、ルイ







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執筆者
赤川 紫珠子

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